CG-HDC2EU3100を改造した

コレガのCG-HDC2EU3100というハードディスクケースがある。安くてディスクが2台入ってRAID1を組めてeSATAが出せる。僕はVAIO type ZのExpress CardスロットにeSATAインターフェイスカードを挿してeSATAで使っている。USB2.0だと遅くてやってられないけどeSATAなら十分速い。


このケースの最大の弱点は放熱の悪さ。ケースの主要部分がプラスチックのため、ハードディスクの熱を外に逃すことができない。大きな吸排気口は背面上部にしかなく排気ファンは背面下部にある。ケース内部の温度が上がってファンが回ってときに、背面から吸気した外気がそのまま排気されるためケース内の温度がほとんど下がらない。
ファンが回ったときの背面で吸排気するのを防ぐために、背面のスリットをふさいでしまうアプローチを取っている人もいるがこれは良くない。背面のスリットはファンが回らないときには、対流した熱気の排気口になっているからだ。

僕はファンが回ったときの効率の悪さには目をつぶって、いかにファンを回さないようにするかに着目して改造してみた。


底面の吸気口を広げるのは先のブログと同じ。底面から十分な外気を取り込まなければ、対流による熱移動は期待できない。最初は普通のカッターナイフで挑戦したが刃が折れてしまったので、プラスチックカッターを購入して加工した。前側の吸気口は底面と垂直な部分と接続しているので、そこも切り離す必要がある。


ケースの側面は金属なのだが、そこに熱が十分に伝わっていないためケース内の温度が上昇している。そこで熱伝導率の高いアルミホイルを使って、ハードディスクを支える金属の部品とケースの側面を接触させるようにした。大事なのは対流で上部に伝わった熱が逃げるように上部にアルミホイルを付けること。

この2つでずいぶんハードディスクの温度が下がった。気温の変化があったので厳密な比較はできないけど7〜8度低下していると思う。